あまつさえヘブン

思ったことを書かせて

すばるくんが出した答えがさみしい

まず初めに、私は出戻りエイターである。最初にハマったのは中学の頃。高校の頃からは熱が冷めてきたけれども4年前くらいからまた徐々にエイトを追いかけ始めていて、なんならずっと好きな嵐を超えてきてるんじゃないかくらいの勢いで今はエイトのことが好きになっている。だけどファンクラブに入ってるわけじゃないしエイトのコンサートに行ったこともない、そんな私が今から好き勝手に話すのでそんな奴の話聞きたくないよって人は早めに閉じてください。
 
 
4月15日、衝撃が走りました。すばるの脱退と退所。字面のインパクトでかすぎて理解できませんって感じだったけど記者会見の映像を見て、あーもうできることは見送ることだけなのか、と思った。そこからエイトのDVD見たりして色々考えたけど、やっぱりすばるがいないエイトなんて想像できないし、それって関ジャニ∞なの!?と思ってしまう。
 
外から見たエイトっていうのは、おそらく錦戸くんや大倉くんがエースのイメージなんじゃなかろうかと思う。でも一歩中に入って見てみると、すばるが絶対的エースでメインボーカルっていうことがすぐに分かる。バンド編成の曲で真ん中で叫んでいるのはいつだってすばるだし、曲の1番の魅せどころのパートはすばるであることが多い。メンバー自身がすばるのことを「これが俺たちのメインボーカルだ!」って誇りに思っているような節が多くあって、そんなエイトのことが大好きなんですよワタシは。関ジャニ∞の音楽を引っ張っていたのは紛れもなくすばるで、真ん中からすばるがいなくなった曲たちはどうなっちゃうんだ。別に他のメンバーが弱いって言ってるんじゃないんだよ、それぞれ個性があって楽器もどんどん上達していてすごいと思う。でもやっぱりエイトの曲において渋谷すばるの歌ってのは強すぎたし、圧倒的と思わされるような力があったように感じる。
 
かと言って関ジャニ∞、ジャニーズっていう枠から出たすばるの歌も強いのか?って言われると、うーん?と考えてしまう自分がいる。ファンとしては「すばるならジャニーズじゃなくても大丈夫!」と言いたいところだけど、そんな簡単なものではないと思います。でもそれを分からないくらいすばるが自惚れているとは思えない。きっと全て加味した上での決断だったんだろうということを記者会見を見て感じたので、いってらっしゃいと言うしかないっすね。寂しすぎるけど。
 
 
関ジャニ∞の年上組のユニット曲に「Answer」という曲がある。3人で書いた詞をすばるがまとめて曲にしていてすごく味わい深いんですよ。
守るべき未来のため 嫌われものを選んだ
過去に囚われ
嘘を着替え
手つかずの夢
進むべき道のため 靴を汚して街に出る
自己に塗れて 淀んだ時間 そこから次のステージへ 

 デビュー前から東のタッキー西のすばるなんて言われるくらいカリスマ的存在だったすばるの側にいつもいたのがヨコとヒナで、苦楽を共にしながらエイトを支えてた3人の歴史がこの曲には詰まってる。と思う。サビのこの歌詞を最初に聴いたときは、エイトはこれからも成長していって面白いものたくさん見せてくれそうだなって思っていた。けど今聴くと全然違う歌詞に聴こえちゃって結構キツいものがある。脱退が頭にチラつきながこの詞を書いたにしてもツラいし、これからもエイトで頑張ってくぞ!って思いながらこの詞を書いたにしてもツラくない!?!?大好きな曲だったけどこれからは涙こらえながら聴かなきゃいけないのツラくない!?!?

 
誠に勝手ながら、すばるがいなくなって大丈夫なのだろうかと1番心配なのがヨコとヒナです。私が中学の頃から夫婦とかエイトのおとんおかんなんて言われていたヨコヒナの間に入ってうまいこと支えて笑わせてたのがすばるなんだろうなと、思うんですよね。ずっと一緒にいすぎてなんか気まずい雰囲気出てることもあるヨコとヒナのその感じをすばるが茶化すシーンを結構目にしていて、それで場が和んでいるのを見たりしていたから、今後どうなるのだろうと少しだけ不安です。
エイトって幼馴染感だったり地元のツレ感だったり、ずーっと一緒に馬鹿やってる仲間みたいな雰囲気がすごく自然で良いなと思うんですけど、中でも年上3人の絆ってのは計り知れないものを感じるので、三馬鹿と呼ばれていた3人の中から1人抜けていくっていうのは何とも言えないくらい悲しいし寂しいです。
 
 
 
できれば一生見たくなかった記者会見なのでこんなこと言うのもアレなんですが、エイトを好きになってよかったなって思えるような記者会見だったのが唯一の救いでした。関ジャニ∞のことをよく知らない人にも「ほーら良いグループだろう?」って記者会見全文起こしたニュースサイトを見せびらかしたいくらいだよ。言葉の節々からエイトの良さがガンガンに出てて(肝心なときにいないヤスもそれはそれでまた笑っちゃう良さが出てて)、これからも応援しようと思った。
 
8人いたのが6人になるなんて中学の頃は思いもしなかったな。願わくば、もう誰も抜けてほしくないな。女性アイドルには卒業っていう概念があるけどジャニーズで脱退っていうのはすごくレアなことで、油断していた部分がある。1人1人の人生な訳だから、いつ決断するかなんて分からないしファンには止める権利ないんだもんなーって今回すごく思って、今あるものがずっと続くなんて思ってたら後悔するんだなと思いました。すばるには今までアイドルでいてくれてありがとうって思うし、これからもアイドルを続けてくれる6人にもありがとうしかないです。
 
 
 
年上組がAnswerを歌ったとき、年下組がノスタルジアを歌った。その歌詞になぞらえて。
進んで 迷って 立ち止まる時
君の声が道標になる
連れてって 連れてって 夜明けの向こうで
出逢う”ひとつだけ”を信じてる
次のステージへ行ったすばるの歌声が道標になるくらい輝いて、またエイトと何らかの形で合流してくれればすごく素敵だと思います。こんなクサいこと真顔で言えちゃうくらい溺れられるアイドルって本当尊いなぁ・・・好きだなぁ・・・
とりあえずは今すぐ脱退って話でもないので、その日が来るまでしっかり応援したいし、その日が来たあともモチロン応援します!支離滅裂でメンゴ!
 
 

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ダメ人間だからせめて良い人になりたいんだよ

私は音楽が好きだ。ロキノン系ばっか聴いてた時期が長かったけど、ボカロにハマってた時期もあるし、アイドルも昔から好きだし、周りまわってJ-POPも最高だなって思うし、洋楽には詳しくないけどそれなりに聴いたりもする。エレクトロやHIP HOPが最近は1番好みだ。どんなジャンルであっても聴いてみれば好きな曲が見つかるので、自分の中の好き度に優劣はあれど結局音楽全体が好きだ。

 

趣味の話題になったときは、「音楽が好きです」と言うことが多い。そして、音楽を好きな人は多いので、なにが好きなのかという話になることが多い。そこで盛り上がったり盛り上がらなかったりするのだけど、こういった話題のときに自分の好きなジャンル以外のものを好きだと言うと露骨に見下してくるような人と出会うこともあるわけで。マイナーなジャンルを好きな人が、メジャーなジャンルを好きな人に対して「なるほど(嘲笑)」ってなってるケースが多いように感じる。(偏見かもだけど)その感じがほんっっっとに嫌いなんですよね。

いや、正直言うと、気持ちは分からないでもない。そんな時期はおそらく私にもあった。だからと言って見下したりするような態度をとった覚えはないけど、もしかしたら私に見下されてると感じた人も今までいたかもしれない。いたらホント死にたい。でもそれは若気の至りという魔法のコトバで包んでポイしてよ!!!!!!(タナニアゲー)

私も気付けばアラサーなわけで、歳をとるたび一応成長はしている。でもそんな私より歳上で、「自分の好きなものこそ高尚だ」みたいな空気を醸している人を見ると「おぉん!?」と思ってしまいます。まあそれは価値観の差異なのでしょうがないですし悪口を言いたくてブログを書いたわけじゃなかいんだったスミマセン。

 

最近、聴いていて涙が出た曲があった。関ジャニ∞のジャムの中に入っている「生きろ」という曲だ。

メンバーの渋谷すばる作詞作曲で、メンバーが演奏しているあたたかくてアツいこの曲。去年私は色々グダグダと生きていて息苦しかったので、サビに入った途端、涙腺が火を吹いた。

何もなくたっていいから やりたいことなんて
夢や希望なんて なくたっていい ただ一つだけ あなたを生きて

 という歌詞。すごいキたんですけど。「やりたいことなんてなくていいんだよ」って去年の私が誰かに言われてたら多分悩み全部ぶっ飛んでたんじゃないかってくらいマジカルワードなんですけど。中学高校の頃に比べると曲の歌詞って自分の中でさほど重要じゃなくなってきてたんだけど、久しぶりに歌詞が響いて涙が出たので自分でも驚いた。気になって調べてみたらこの曲、ターゲットは10代とか若い子たちみたいなんだけどアラサークソ女にも響いちゃったよすばるくん〜!!!!!ゴンメ〜!!!!!!!

メンバー演奏に加え編曲もすばるということもあって色々荒削りな部分もあるように感じるんだけど、それプラス、ライブでのメンバーの立ち位置から音が聴こえるようになっているらしい。確かに丸ちゃんの声は左側から聴こえるしヤスの声は右から聴こえる。それを知ってから聴くとなおさらメンバーから励まされているようで涙がでちゃいますよ…?

 

世界にはいろんな曲があって、その曲1つ1つにそれぞれ思い入れのある人がいて、その曲に救われる人もいるのだということを今回改めて感じました。「生きろ」だって、順風満帆なときに聴いてたら多分ここまで響いてないしむしろ暑苦しい曲だなと思って聴き流していたかもしれない。聴く時期によっても感じ方が変わるわけだから、やはりそれを聴いてるだけで高尚な曲やジャンルなんてもんは存在しないと思うんですよ。西野カナを聴いて泣いちゃうオジさんだっているかもしれないわけで、その人の思い入れなんてその人にしか分からないモノだ。今後の長い人生を過ごしていくうえで、「自分」を他人に強要しないように気をつけていきたい。ひとりっこだからかは分からないけど私は本来とてもワガママで甘ったれな性格なので、人以上にこういうのは気をつけなきゃいけない気がする。長々書いたけど、がんばってもっと良い人になろ・・・という決意表明のブログでした。


あ、あと、関ジャニの「ジャム」、面白いアルバムでとてもよかったです。ニセ明提供の「今」はいろんな音楽番組でやってたから有名かもだけど、岡崎体育提供の「えげつない」とかユニコーン提供の「S.E.V.E.N 転び E.I.G.H.T 起き」とか聴いてて楽しかった。上でも触れたすばる作詞作曲の「生きろ」、ヤス作詞作曲の「JAM LADY」「Never say Never」、錦戸サン作詞作曲の「Traffic」はそれぞれの個性があってよかった。ヤスは本当いろんなタイプの曲が作れてスゴいな…。「Black of night」とかな、最高だよな…。
そして最後に、「DO NA I」の丸ちゃんのがなり声がマジで好きです。ご飯何杯でもいけます。ありがとう。

しがないお笑い好きの戯言

お笑いについて色々話したいことが溜まってきたのでぐだぐだ書きます。主にM-1グランプリ2017のことです。

 

 

私は昔から年末年始が大好きだ。その理由の大部分は、お笑いが好きだからなのかもしれない。年末年始はお笑い番組が多くて楽しい。その中でもM-1グランプリという存在が、ひときわ私の年末好きを加速させているように思う。

第1回M-1の記憶は曖昧で、見たような見てないような…って感じだけど、第2回からは記憶がはっきりしている。小学生ながらに芸人の熱さや、一生懸命作ったものを批評されるというピリピリ感に衝撃を受けて夢中になった。それからというものM-1は毎年最後の最大の楽しみと言っても過言ではない。(なので一度M-1がなくなったときは「私はこれから何を楽しみに1年過ごせばいいんだろう…」と割と本気で絶望した)

キングオブコントも毎回楽しみだしTHE MANZAIも見るけど、M-1の熱さには敵わない気がする。それは多分、M-1には「ラストイヤー」があるからだ。

 

そんな、M-1ラストイヤーだったとろサーモンが優勝した今年のM-1。個人的には復活後のM-1の中では1番楽しめた。正直言うと、2本目のネタで抜きん出たコンビがいないように感じたし、その中でもとろサーモン優勝は多分ないかなと思ってたので結果には驚いたけど、全体的に好みのネタが多くてずっと笑ってた〜。マヂカルラブリーは賛否両論…というか否の割合多めみたいだけど、元々結構好きなコンビだったので面白かったし、マヂカルラブリーのネタがM-1で見れるなんて感動この上ないし、話題になる最下位なんておいしすぎですよね。私がかつて推していたカナリアなんて切なさしかない最下位だったよ。今や大人気の千鳥だってM-1ではただのドンずべり最下位って思われてたイメージあるしポイズンガールバンドとかザパンチとかみんな覚えてる?忘れないであげてよ!!!

 

とろサーモン優勝に驚いたと書いたけど、3連単の予想ではとろサーモンを優勝にしてました。

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苦しんでる姿ばかり見かけていたとろサーモンが日の目を見ることができて本当に良かった。とろサーモンが最終決戦に進んだときは「っしゃ!!!!」って本気めのガッツポーズしてしまったし、最終結果の発表中は「えっえっ」って震えてしまって、私は一人で一体何をしてるんだろうと自分にヒいたよ。そのくらい嬉しかったよ。今のアドリブか?って思えるような瞬間を決勝の大舞台で入れれるほどの安定感ってスゴない?スキ。

ちなみに予想で2位にした敗者復活組は、天竺鼠アインシュタインが上がってくることに賭けていました。敗者復活のネタすごく面白かったから上がってきたら強いぞと思ったんだけど、上がってこなかった〜。2組とも敗者復活の4位以内に入ってたから惜しかったな…。

 

あと今年のM-1といえばジャルジャルが最高に面白かった。ジャルジャルはいつも新しいことする。情熱ヤバイ。2010年M-1ジャルジャルのネタは、【コント「漫才」】感があって「これでM-1出れちゃうんだ…」と思った。だけど2015年再びM-1の舞台で見たジャルジャルの漫才は、ジャルジャルらしさを失わずに進化していて、面白い!でもあと一歩感ある!と思った。(偉そう)
そして今年の漫才。前みたいに「これって漫才なの?」って思わなくもないけど面白いからなんだっていいや〜!!!と思わされた。強烈すぎて笑うしかなかった。なんなんだろう、あのネタ。どういう状況で思いつくんだろう。しかも今しがた思いついたゲームのような空気感出すのうますぎて前のめりで見れちゃうのがたまらなく良かった。
私は、M-1は面白いモノ勝ちよりちゃんと「漫才」を評価してほしいと考えているイタめの女だ。それ故に今回も、ジャルジャル最高に面白かったけど漫才としてはとろサーモンに最終決戦にいって欲しいと願った。そしてその願いが叶い、とろサーモンが優勝した。結果的にはよかったんだけど、点数発表後の福徳さんの表情がえげつなくてなんかゴメンって思いました。イタめの女でごめんって思いました。M-1直後のネットで配信されていた打ち上げ番組も全部見たんだけど、福徳さん我慢できずに号泣してて、「このネタで世界を変えるつもりでいた」みたいなこと話しててほんとごめんって(以下略)
ジャルジャルは来年でラストイヤーみたいだけど、今年を超えるようなネタを作ってまた出てきてくれたらアツいなと思います。

 

 

そんなM-1大好き人間な私ですが、M-1が復活した2015年、なんと観覧に行くことができました。その年の優勝はトレンディエンジェル

トレンディエンジェルが敗者復活で上がってくると決まったときから会場の湧き具合がスゴくて、それが自分とは温度差があってすごく違和感を感じてしまって、そのまま追い風に吹かれたトレンディエンジェルが大爆笑で優勝をかっさらっていって、結果私はずっと違和感だった。M-1という夢の大舞台に幻想を抱きすぎてたんだと思う。トレンディエンジェルは確かに面白かったしスゴい笑ったんだけど、これでM-1優勝できちゃうの〜!?M-1も終わったな〜!!とか考えてた。イタい女だから。
芸人でもない私が結果に愚痴愚痴言うのは違うと思ってその感想をおおっぴらに言うのは控えてたけど、今年のM-1のゆにばーすのジャッジで松ちゃんが「ネタが面白いのかお客さんが温かいのかが分からない」って言っていたのを聞いて、あの時の思いが爆発してしまった。2015年は歴代チャンピオンの方々が審査員をしていたので、判断基準がそれまでのM-1と少しずれてた気がしないでもない。会場の盛り上がり重視というか。2015年に松ちゃんが審査してたらどうなってたんだろうな〜?と今年のM-1を見て思った。

 

 

そういえばワイドナショーM-1の話題になったとき、社会学者の古市さんがなんでM-1を見ないんだという問いに「M-1が悪いんじゃなくてM-1を好きな人が苦手」と答えていた。スポーツを語るようにM-1を熱く語る一派が苦手らしい。
古市さん割と好きだった私はそれを聞いて血を吐いて死んだ。

 

 

ここからは上でも触れた、かつて推していたカナリアのお話。

 

この間、カナリアの解散が発表された。
今年の春、安達さんが不定期でやっている「カケル」というライブを観に行ったときに、なんとなく、今カナリアは危うい状況なのかもしれないなあと思っていた。だから、やっぱりダメだったんだ…という気持ちが強い。

「カケル」は、安達さんの作った漫才/コントをそれぞれ相方を変えて行うというもの。野爆のくっきーや博多大吉さんなど、いろんな芸人とネタをやったあとに本来の相方であるボンちゃんとネタをやって終わったのだけど、ボンちゃんの緊張や焦りが尋常じゃないように見えた。ボンちゃんは所謂「できる」ツッコミではなくて、ポンコツが売りだと思う。だから緊張も焦りもいつものキャラではあったんだけど、余裕がなさすぎるのが伝わってきてしまって、大丈夫か?と素人ながらにハラハラした。今思えば、あの頃からカナリアはうまくいってなかったんだなぁと思う。ていうか、もっと前から、知らぬ間に色々あったんだろうなぁ。

 

高校の頃、わたしが俗に言う病み期的な香ばしゾーンに陥っていたとき、youtubeでお笑いの動画を見て無理矢理笑っていた。そんなとき関連動画で出てきたのがアゲアゲライブでのカナリアの漫才だった。それが面白くてカナリアにハマり、アゲアゲライブやシチサンライブの生配信が日々の生き甲斐になって、なんだか勝手に救われた気になっていた。カナリアはそんな意味で、自分にとってとてもメモリアルな存在だ。なので予想はしていたといえど、実際解散と聞くと胸にグサーッときた。

2人しか出せない空気感の漫才が大好きで、それは安達さんのネタの世界観のおかげもあるけど、ボンちゃんのポンコツ感のおかげでもあったと思う。なんか解散発表のブログを読んでもボンちゃんはすごく自信喪失してるように見えたんだけど、一ファンとして、ボンちゃんの存在だってカナリアにとってすごく大事だったと思うよと声を大にして言いたいです。

結局音楽ってすげぇや / ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017

8月5日、朝も早よからバスに乗ってROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017に行ってきました。フェスやライブは何度も行っているけど、ロッキンに行くのは初めてだった。私は中学あたりから2,3年前まで所謂ロキノン厨で、ロキノン系と言われるアーティストを好んで聴いていたので、なのにロッキン行ってなかったんかーい!と自分でも思う。結構念願のロッキンだった。

拙い感想を書き残します。

 

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(開放的なステージなのに閉塞感のある写真しか撮ってなくて絶望した)

 

アルカラ
安定感抜群。前に見たときと変わらず面白かった。私は共感性羞恥しがちなので、ハートの強い人には心惹かれる。だからボーカルの稲村さんのMCのどっしり感がすごく好きだ。最近の曲は全然知らなかったけど「アブノーマルが足りない」「キャッチーを科学する」「半径30cmを知らない」を聴けたのでぶち上がった。歌がうますぎ。
 
全然詳しくないので、フェスでDragon ashを観る=Fantasistaを聴くというイメージ。自分の中で。今回も例に漏れずFantasistaが聴けた。夏の野外と太陽がよく似合う、最高。
 
えらい可愛かった。コムアイを初めて認識したのはテレビの深夜番組。そのとき「私って変わってるじゃないですか〜〜」的なことを言っていて(うろ覚えだけど)、苦手なタイプの人だ…と思った。曲は好きなのでよく聴くようになったものの、コムアイに対しての謎な苦手意識もずっと残っていて、そんな中で観た水曜日のカンパネラ。えらい可愛かった。青空によく映える白い肌が輝いていて、苦手意識も吹っ飛ばすほどの圧倒的ヴィーナス感。ハートの強さをビシバシ感じる立ち振る舞い。心惹かれちゃうよ〜!これからは手放しでカンパネラ最高と言えます。
 
今回の個人的ベストアクト。フリースタイルダンジョンが好きなので、R-指定の「聖徳太子フリースタイル」が見れて非常に感激した。「聖徳太子フリースタイル」というのはその場で観客からキーワードを集めて、そのキーワードを散りばめつつフリースタイルラップを炸裂させるというもの。お見事だった。すごさの極み。あっぱれ。曲数は少なかったけど盛り上がったし、フリースタイルやDJ松永の激ヤバプレイもあったのでずっと楽しかった。小さいステージが満杯で、フェスというよりライブハウス感が強かったのも楽しい気持ちに拍車をかけてたのかもしれない。Creepy Nuts、ロッキン初出演で入場規制だって。すごいね。
 
移動しなきゃでちょっとしか観てないけど、「タンクトップは似合わない」が聴けて良かった!ポップでアイドル感満載のステージは観てるだけで楽しいし笑顔溢れる。また観る機会があったらいいな。
 
1番のお目当て!恋のメガラバ→ぶっ生き返す→爪爪爪の流れ、かなりエモみあって心にキた。嗚呼高校時代、って感じ。好きな「シミ」や「便所サンダルダンス」が聴けたし膣ジャンプもできたので大満足です。やっぱりホルモンのライブはアドレナリンが吹き出るし全身から「楽しい」が出てくる感じがしてすごく好きだ。フェスでしか観たことないのであまりドヤ顔では言えないけど。少しだけ開けた扉から小さい声で囁きたい。「ホルモンのライブやっぱ最高っす」。
 
B'z
本当は岡崎体育が観たかったんだけど、B'zと被ったら、そりゃ不可抗力。
1日中、いろんなアーティストが持ち出していたB'zの話題。それほどまでにB'zがロッキンに出るということをみんなが喜んでいて、期待が膨らんでいたのですね。その万人の期待を裏切らない、圧倒的存在感と声量。完全にラスボスでした。有名どころの曲しか知らないけど、カッコよすぎたので知らない曲でも楽しかった。そんな、知ってる曲が少ない中での「衝動」や「ギリギリchop」や「ultra soul」がもう楽しすぎてアツすぎてシマリがないとみんなにコソコソ笑われるぞオマエェ!!!!といった塩梅。ウルトラソウルってフェス行くとDJブースとかで絶対1度は流れてるの耳にするじゃないですか。DJでも楽しいのに、生はもう、迫力が違うかったよ。迫力も楽しさも段違いだったよ。観て良かったという感想しか生まれないです。
稲葉さんが「こんなに楽しいならもっと早く(ロッキンに)来とけばよかった」と言っていたのが印象深い。ラスボスも人間なんだ…と思った。
 
 
 
冒頭で書いた、「私は中学あたりから2,3年前まで所謂ロキノン厨で、ロキノン系と言われるアーティストを好んで聴いていた」という文。なぜ過去形かというと、音楽の趣味が変わってきたからだ。ロキノン系アーティストを嫌いになったわけじゃないし今でも聴くけれど、なんというか、ドンピシャの世代ではなくなってきた感があった。そんな私がロッキンに行って、「あー楽しかったー!!!」と晴れ晴れ帰って来れるのかなと、正直不安な部分もあったんだけど、結局終わったあとに残ったのは「あー楽しかったー!!!」だった。
昔はライブというと「好きなら前で聴くんだ!」「モッシュするぞー!」って気合入っていたけど、今は後ろの方でいいから自分のペースで聴きたい。ライブの楽しみ方も聴く音楽も歳をとって変わって来た。それでもライブの楽しさは全然変わらなかった。音楽はスゴい。裏切らない。
 
すごく楽しかったんだけど、お昼過ぎごろからずーっと腰と背中が痛くて痛くてたまらなくて、とてつもない老化を感じた。昔は痛くなっても帰り際だったのに。身体は私をたやすく裏切るのだ。またライブやフェスに行きたいから、心身ともに鍛えなきゃなと思った、そんな夏の日の思い出。

鬱漫画を続けざまに読んだ春

春とかいってもうバリバリ暑いし最近蝉とか鳴いちゃってるけど…ずっと「いつか読むぞ」と思っていた「最終兵器彼女」と、「ぼくらの」を春に読んだので書きます。
 
(今後読みたい人は一応ネタバレ注意)
 
 

最終兵器彼女 

最終兵器彼女(1) (ビッグコミックス)
 

 北海道が舞台のSFラブ。軍によって最終兵器にされてしまったちせと、その彼氏のシュウジの話。有名な漫画なので読む前から、鬱展開であることや話のオチを知ってた。だからそんなに楽しめないかなとか思っていたけどそんなことなくて、一気に読みきってしまった。

 
人が最終兵器に改造されるってどういうこと?しかもなんでただの高校生だったちせなの?とか、読んでる最中いろいろ「???」ってなるんだけど、そういう謎の答え、ほぼ出てこない。ストーリーの核はあくまでもちせとシュウジの恋。好みが分かれそうな漫画。無理な人はとことん無理なんだろうなと思う。
 
これ青年コミック誌で連載されてたみたいだけど、なんというかどっちかっていうと少女漫画よりじゃないです????心情描写に重きを置いてるところとか、戦争中の世界だけど描かれてるのは主人公2人の周辺の出来事だけってところとか。突然の性描写!!!!みたいなシーン多すぎて少女漫画とは言い切れないし違和感もあるんだけど。
でも、兵器として進化してどんどん人間らしくなくなっていくけどただただシュウジの彼女でいたいちせの想いとか、ちせが兵器であるという秘密を軍の人以外でただ1人知ってしまったシュウジの苦悩とか、心情描写は違和感なく読めるし共感できるから、全然泣いた。号泣。
少女漫画慣れしている人の方がハマりやすいストーリー展開な気がする。
 
賛否両論あるラストとかは、救われね〜〜!そこは共感できね〜〜!!!!!って思ったけど、結局恋って崩壊していく世界より自分たち2人がどうなるかの方が大事なのでは?ましては高校生ですし!2人が極限状態の中でそうでありたいと願ったラストだと思ったら割と納得した。まあそれでも救われないし胸糞は悪いけどね!読んだ後に余韻が残る、良い漫画だった。読んでよかった。読んだあとすぐアニメも見ちゃった。
 
 

ぼくらの

ぼくらの(1) (IKKI COMIX)

ぼくらの(1) (IKKI COMIX)

 

 エ◯ァンゲリオンみたいな謎の巨大ロボットを15人の子どもたちが操り世界を救うSF漫画。この漫画も鬱展開で有名なのでストーリー知ってる人多いと思う。私もそうだった。

 
この漫画、子どもたちが主人公だけど爽やかさとか一切ない。最初から最後までずーっと物悲しい。その理由が、一度パイロットになった子どもは戦闘後に死んでしまうから。すなわち1回の戦闘につき1人子どもが死んでいくわけで。
子どもたちはパイロットになりたくてなったわけじゃなくて、洞窟探検してたら出会ったおじさんにゲームに誘われて、軽い気持ちでノったらとんでもないことに巻き込まれてたっていう不条理。逃げたくても敵に負ければ世界が終わるっていう。戦えば自分は死ぬし戦わなければ世界中の人が死ぬっていう。もう不条理の連続。ただただ不幸。
変なおじさんの変な誘いにノってはいけないという教訓かな????
 
パイロットになる順番はランダムなので、子どもたちはいつ自分がパイロットになるのか分からない。そんな中で、自分自身や周りの人たちや命と向き合っていくお話。取り乱す子ばかりだけど達観してる子もいて、中でもダイチなんかは自分の死を早い段階で受け入れて、大事な家族と地球を守るために闘うんだけど、立派すぎて胸が痛かった。中学生のときにこんな目にあったら発狂モノだよ。ていうか大人でもそうだよ。
 
パイロットになった子どもに焦点があたるっていうオムニバス形式で話が進んで、それぞれ心に闇とか問題とか抱えているので読んでて飽きない。話によってはハッピーエンドといえるものもあるけど、私には死恐怖症の節があるのでその先に死がある限りハッピーエンドという見方はどうしてもできない!やりきれなさの極み!
 
とか散々言ってるけど面白い漫画です。
読み進めていくと、自分たちの闘っている敵ロボットにもパイロットがいて、そのパイロットはぼくらの地球ではない平行世界のもうひとつの地球を守っている…っていうことが分かったり、ただ淡々と子どもが犠牲になっていくわけではない。悲しいけど、子どもたちが守った地球の行く末を見届けたいと思っちゃう。子どもたちが戦闘に勝つたび、負けたパイロットの地球は消えてるって考えるともうどうしようもなく鬱ですよね…。私は終末世界を生きれねぇな……。
 
普段漫画とか小説とか読むときは音楽聴かないんだけど、たまたま電車の中で聴いてた音楽止めるの忘れて読んでたときがあって、たまたま戦闘シーンでサカナクションのグッドバイが流れたんだけど公式BGMかよってくらい合ってたんで誰か試してください。ラスサビとかまじで合いすぎてて泣くしかないから。
 
 
 
どちらの漫画も決してハッピーエンドとは言えないけど、鬱漫画!胸糞悪し!って言われてる割にはきちんとストーリーが面白くて、ちゃんと考えれば結末にも納得がいくものだったのが良かったです。
終末モノの悲壮感はたまらない。本当はハッピーエンドが好物だけど。

此処にいる意味のために / 3月のライオン(前編)

怒涛の実写化ブームには批判も多い昨今だけど、公開前から3月のライオンには期待しかなかった。後編も既に公開されてるので、観に行く前に前編の感想を!!

(多少ネタバレあるよ)

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映画「3月のライオン」公式サイト

 

良かったところ

◎納得すぎるキャスト陣

自分の好きなキャラたちが違和感なく動いてるなんて、原作ファンとしてこの上ない幸せ。公開前はどうでしょうと思っていた配役でも、観終わったあとは「正解でした!」と土下座できるくらい、1人もハマってない人がいなかった。

(強いて言えば、宗谷はもっともっともっと色素薄くて儚げな人が良かった)(かと言って加瀬亮より儚げな感じ出せる人が思いつくわけでもない)


◎可愛くて美しい香子、素晴らしい

気高く美しく危なげな香子と、抜群にキュートな有村架純ちゃん…いけるの?大丈夫??と、キャストが発表された時点では感じていました。しかし、不安もよそに、完全に合ってた。ありがとう。可愛いしセクシーでとても良い香子だった。ありがとう。

原作だと最初の方は強さや厭らしさばかりが目につく香子だけど、しっかり弱い部分も出ていたので、それこそ有村架純で良かったと思う。

 

◎川本家の安心感

原作における羽海野チカ独特のテンションは、人間ドラマ中心の映画ではほぼほぼ再現されておらず、川本家のシーンも大幅に削られている。でも、川本家が出て来た時の温かさはまさに原作のそれ。

アニメ版はウミノイズムなテンションをきっちり受け継いだ川本家だったのに対して、映画版はリアルな、現実にちゃんと存在している川本家だったのがすごく良くって感動した。

特に良かったのがニャーたち!フィーチャーされることもないけど、ごくごく自然に猫が生活に溶け込んでいて、「そう、これ、この感じが思い描いてた川本家!」って興奮した。

 

棋士たちの対局シーン

棋士陣は、特にハマり役が多かった。

多くの人が言っているように、佐々木蔵之介演じる島田と、伊藤英明演じる後藤の対局はそれはもう素晴らしかった。言葉は発さない、暴力もふるわない、男同士の静かなガチンコ勝負。原作を読んでいて誰しもが感じることの1つに「棋士ってかっこいいんだ」ってのがあると思うんだけど、映像を観てその感情がもっと強まった。

零と対局した人たちも文句のつけどころがなくて、甲本雅裕は器の小さいいや〜な男を見事に演じ切っていたし、奥野瑛太は見た目からして順慶そのものだった。最高。

 

◎ぼくりりの主題歌

私はエンドロールを観ながら(というか聴きながら)、映画の余韻に浸るのが大好きだ。それ故に、エンドロールの曲と映画の印象にズレがあると一気に萎える。

映画を観に行く前にCMで流れていた「Be Noble」を聴いている段階では、この曲3月のライオンっぽくないなと思っていたんだけど、エンドロールで流れたのを聴いた瞬間手のひらグルンした。確かに漫画やアニメの3月のライオンとの印象にはズレがあるけど、映画にはすごく合っていた。

前編ってこともあって、ハッピーエンドイェイ〜みたいな曲じゃないとこが良くて、焦燥や不安や孤独と一緒に生きてきたこれまでの零の姿が曲に反映されてるように感じた。まだ10代のぼくりりの才能計り知れなくない???最高。


ぼくのりりっくのぼうよみ - 「Be Noble(re-build)」(映画『3月のライオン』前編より) - YouTube

 

 悪かったところ

✖️セリフで説明しがち

原作ではモノローグをふんだんに使って心情描写がされているんだけど、映画だとそれが大分削られている。その分、登場人物のセリフの中で補完しているような部分を多く感じた。安っぽくていや!好きじゃない!と私は思ったんだけど、説明ゼリフが少なくて良いと感じている方も結構いらっしゃるようです。感じ方は人それぞれなのでなんとも言えないけど、私としてはもっともっと表情のお芝居だけで伝わったシーンがあったんじゃないかなと思う。

 

✖️原作読んでない人的にどうなの?

前・後編に分かれているものの、詰め込みすぎ。2時間そこらの映画にまとめるとなると、しょうがない部分ではあるのだろうけど…。私は原作を知っているので普通に観れたけど、初見の人からしたらうっすい人間ドラマに感じるんじゃないかな。

二階堂が零に「自分をもっと大事にしろ!」ってテレビを通して怒鳴ってくるシーンとか、急に怒り出したちょいウザデブ感強め。原作だと零との関係性が分かった上での愛あるお説教だから、感動したんだけど。しかも二階堂の初登場シーンも原作とは違っていて、ウザさ3割増しでしたし。

川本家とのシーンも削られまくりだったから、お盆に川で涙するひなちゃんを慰めるシーンも唐突に感じた。そんな仲良くなってましたっけ???

 

✖️謎語りかけ

零と島田の対局シーン。島田が急に零の心に語りかけて来る謎演出。漫画だと、島田の咳払いだけで零が全てを察するのに!静止画である漫画に対して映像で表現できる映画の方が、言葉で説明しちゃうってどうなの!!せっかく蔵之介がモロ島田なのだから、言葉がなくても伝わったと思うのに!!!これは、上で言ったことにも繋がるけど。

その直前の「やれやれ、やっとこっちを見たか。それじゃあ続けようか」のとこは、島田すぎて天晴!天晴れ蔵之介!

 

✖️謎ドラム
上記の悪かった点全部打ち消すくらいダントツでダメ。ダメキング。

将棋しかない人生で、将棋だけにすがって生きてきた零が、零に負けた対戦相手に嫌味を言われて、今まで抑えてきた感情全てを徐々に爆発させるシーン。

徐々に具合を表現したかったのかなんなのか、走り出す零の後ろで徐々に激しくなっていくドラムがドロドロドロッツターン!ターン!ってずっと鳴ってて、ちょっと赤面するぐらいやばかった。これ、自分の感情を滅多に表に出さない零が初めて言葉にして不満を叫ぶとっても大事な一幕なのに。

アニメ版のこのシーンが原作通りで良かった分、期待外れすぎて笑えた。神木くんの零再現度が高いだけに残念。変な演出なくても充分だった。

 

まとめ
漫画が原作ってだけで、ちょっと観るのが不安になってしまいがちな邦画。でも3月のライオンは、原作ファンも納得の出来だったのではないでしょうか??少なくともわたしは満足!
後編の見所はおそらく、宗谷と零の対局と、伊勢谷祐介演じる妻子捨男。川本家が前編より出て来ると思うのでそれが楽しみ。

5分で分かる!映画『3月のライオン』【闘いの前編】ダイジェスト - YouTube